『パーフェクト・ワールド』と負の連鎖 [映画]
ブログの管理ページを見ると平均30人もの方が、このブログを観てくれてます。
正直、びっくりです。どうせ身内しか見ないだろうと思ってましたが、意外に多くの方が訪れてくれてて、こりゃもう少しマトモな事書かにゃイカンなとも。
ちょっと重くなりますが、今回は『パーフェクト・ワールド』です。
以前から書いております作品ですが、あらためてご紹介いたします。
93年公開 主演ケビン・コスナー 監督クリント・イーストウッド
刑務所を脱走したブッチ(ケビン・コスナー)と人質の少年が逃避行を続けるうちに、心を通わすというお話です。
この奇妙な人間関係ですが2人には共通点が多く、言葉少なく語っていく内にお互いが似たもの同士であることに気が付いていきます。
この会話の掛け合いの妙が秀逸。揺れ動く心理描写も素晴らしい。
信頼を築き上げる2人。それを壊してしまうブッチ。感動のラストシーン。
見てない人の為にもぼかして書くと、文才の無さを痛感します。
泣きます。確実に泣きます。
当時は良かったなぁ~くらいの感想でしたが、オッサンになってから見ると感じ方も変わってました。
ブッチが一緒脱獄した際の相棒を・・すシーン。ここはブッチの過去との決別的な意味に取れてしまいます。とっさの行動かもしれませんが・・・。
仲良くなった黒人一家の部分。子供の信頼を失った大人たち。ブッチも自身の父親の姿を感じたのでしょうか。
この作品を見て思うこと。子供の幼少期に親の与える影響は大きい、もう果てしなく大きい。子供にとって親って絶対であり、保護者であり、先生であり、時には友人である存在。
この人物からの影響は大きい。
子供の教育とはいえ、不適切や過剰な暴力はやはり悪影響を及ぼすし、あまりに過保護なのも悪い。ブッチの父もブッチの為に厳しく躾けていたのかもしれません。この行為も純粋な暴力に見えてしかたありません。
でも、どんな諍いがあっても不幸があっても、子供は親が好きなんだっていう希望を与えてくれる作品です。ブッチは絵葉書を宝物にしていましたから。
作中に語られ、タイトルにもなっている『パーフェクト・ワールド』って言葉の意味は何なんでしょうか?月並みですが「家族」なんでしょうか・・・。
パーフェクト・ワールドは私の人生の中で、一番好きな映画です。
ケビン・コスナーのロケ地を訊ねました。
http://blog.so-net.ne.jp/kenta-ok/2005-09-21-1
http://blog.so-net.ne.jp/kenta-ok/2005-09-23
http://blog.so-net.ne.jp/kenta-ok/2005-09-24
by kenta-ok (2007-04-22 20:03)
ナイス&コメントありがとうございます。
ブログも見させていただきました。
救いの少ない映画であるように見えるんですが、実は根っこでは救われているように感じる作品だと思うんです。
いろんな人に薦めてみたいるんですが、本当に良いと思う数少ない作品です。
kenta-okさんが人生の中で一番と仰るのも頷けます。
ロケ地・・・・いいなあ・・・。羨ましい。
by zaku2 (2007-04-23 19:50)